オペラ「美しきまほろば～ヤマトタケル」

キャストインタビュー

ヤマトタケル公演に向けて、キャストの皆さまに役への想いや、作品の魅力、おすすめポイントなどをインタビュー致しました。

本番まであとわずか、稽古も順調に進んでおりますので、ぜひキャストの熱い想いを劇場にご来場いただきお楽しみください。

景行役／７月２日出演

泉良平さん

演じる役からご自身が感じたことについて

古墳時代の4世紀頃、実在したのかは定かではない第12代天皇の景行天皇。
ヤマトタケルの父であり沢山の側室を抱え80人の子供をもったとされ、古事記では137歳まで生きたという。
兄を殺すなど、幼い頃からの残虐性をもつタケル。
彼に対する畏れによりタケルの死をも望む父親。親子を超越した憎しみと歪んだ愛情。
これまで演じた役の中でも突出して難解な役所をどう演じるか…

作品の見どころポイントはどんな所でしょうか

まさしく日本の誕生を描いたといってもよいこの歴史古典、ヤマトタケル。
その時代を、荒々しくも、そしてなんとも甘美な懐かしい旋律溢れるオペラにして下さった台本　高木達、作曲　日高哲英の両先生。
決して古くない、だけど不思議と懐かしい音楽。坂本和彦マエストロの慈悲深い音楽と合わせ、現代の最新技術を駆使し古代日本をここに蘇らせた中村敬一先生の舞台を存分に楽しんでほしい。

ご来場の皆様へ向けてのメッセージをお願い致します

日本中がいや世界中がコロナと言う疫病の恐怖に打ち震えていた頃、最初の初演は残念ながら中止となった。
そんな中、昨年の世界遺産上賀茂神社における初演。出演者全員が日々恐ろしいウィルスと戦い、感染者も出さず無事幕を下ろした。まさしく関係者全員のチームワークの賜。
未だ終わりが見えない日々の中、舞台に立てる喜び。現代に蘇るヤマトタケル。その瞬間に立ち会って頂けるお客様と共に最高の時間にしたい…。